インドの首都で深刻化する大気汚染 相次ぐ休校、健康被害の懸念

インドの首都で深刻化する大気汚染 相次ぐ休校、健康被害の懸念

インドの首都ニューデリーで環境基準を大幅に超える大気汚染で、市民への健康被害が憂慮される事態となっている。車の排ガスなどで大気は白くかすみ、交通事故も多発している。
11月に入って汚染の悪化に伴い、休校が相次ぎ、空港の滑走路も視界不良で一時閉鎖されたほど。11月15日には「私が呼吸する権利を」と書かれたマスクをつけた子供たち数百人によるデモがあった。
2016年発表された世界保健機関(WHO)の調査によると、ニューデリーの微小粒子状物質PM2.5の年平均濃度は、悪化が指摘されている北京の約1.4倍だった。