大阪ガス タイで天然ガス自動車向けバイオガス精製の実証事業
大阪ガス(本社:大阪市中央区)は、タイのAgriculture of Basin Company Limited(以下、ABC社)と共同で、同国で農業残渣等から発生するバイオガスから二酸化炭素等を取り除き、高純度のメタンガスを製造し、天然ガス自動車へ供給する商用実証事業を開始した。
同実証事業ではABC社が自社のパーム(あぶらヤシ)油製造工場で工場廃水中の有機物メタン発酵させ、発生したバイオガスを大阪ガスが精製し、メタンガスを製造する。ABC社は精製メタンガスを自社が所有する天然ガス自動車の燃料として利用する。実証事業は約1年間実施する予定。
タイではサトウキビの搾りかすやパーム残渣、食品系工場廃水といったバイオマス資源が豊富であるとともに、天然ガス自動車の普及も進んでいる。
大阪ガスは、CO2を選択的に吸着する吸着剤を利用し、バイオガスからメタンガスを取り出す「PSA」と、PSAから排出されたオフガス中からCO2を除いてメタンガスを回収する「分離膜」を組み合わせた、世界最高レベルとなるメタン回収効率99%以上を実現した独自のハイブリッド型バイオガス精製システムを保有している。