ダイムラー筆頭株主に中国・吉利 欧州に傾斜強める
ドイツの自動車大手ダイムラーは、中国の自動車メーカー、浙江吉利控股集団が株式の9.69%(議決権ベース)を取得し、筆頭株主になったと明らかにした。取得額は公表されていないが、1兆円規模になるとみられる。欧州メディアによると、中国政府が次世代エコカーの中核商品に位置付けている電気自動車(EV)で、吉利はダイムラーのEVに関する技術に関心を示しているという。
吉利は2010年にスウェーデンのボルボ・カーズを買収、2017年9月に英ロータスを買収したほか、12月にはスウェーデンの商用車大手ABボルボにも出資することで合意している。