17年度の企業倒産8367件 27年ぶり低水準
東京商工リサーチのまとめによると、日本の2017年度の全国企業倒産件数は、前年度比0.16%減の8367件だった。前年を下回ったのは9年連続で、年度の倒産件数では1990年度(7157件)以来、27年ぶりの低水準だった。
産業別では全10業種のうち7業種が前年度を下回った。建設業が前年度比2.0%減の1548件、小売業が同2.6%減の1121件、製造業が同6.9%減の1037件と、それぞれ9年連続で前年度を下回った。
一方、負債総額は前年度比58%増の3兆837億円と5年ぶりに3兆円を上回った。ただ、これは製造業で戦後最大となったタカタの経営破たんが影響したもの。負債額の大半は小規模倒産によるもので、負債額1億円未満の倒産が6256件と全体の7割強を占めた。