警察監視団が警察当局に銃器の取り締まり強化求める
非政府組織(NGO)・警察監視団(IPW)は9月1日、インドネシア各地で銃撃事件が続発していることに対応、警察当局に銃器密輸などの取り締まりを強化するよう求めた。
IPWのまとめによると、7月14日から8月31日に計20件の銃撃事件が発生、一般人2人、警察官3人が死亡している。銃撃現場の半数を占めるジャカルタでは、出勤途中の警察官を狙うイスラム過激派の犯行とされる銃撃が、7月末から3件あり3人が射殺されている。トランスジャカルタ停留所への銃撃も3件あった。
ところが、この間、警察は中部ジャワ州でけんか相手にエアソフトガンを発砲した男1人しか逮捕していない。こうした状況を踏まえ、IPW代表は民間にも違法のものを含め多数の銃器が出回っているとして、銃器類の所持規制を強める必要があると指摘。一方、警察に銃器を取り締まろうという真剣な態度が感じられない-などと批判している。