メタルアートが現地の自動車部品大手の出資受け入れ
自動車鍛造部品製造のメタルアートは9月4日、インドネシアの自動車部品最大手アストラ・オートパーツの出資を受け入れると発表した。株式30%を譲渡する。来年半ばに予定している自動車部品工場の稼働に備えて資本増強するとともに、現地で販売体制を強化するのが狙い。今年5月にメタルアートが70%、完全子会社のメタルテックスが30%を出資して設立したメタルアート・インドネシアの株式を売却する。
メタルアート・インドネシアは、今月中に890万米㌦(約8億9000万円)を増資して資本金を1480万米㌦に引き上げる予定。増資後にアストラ・オートパーツの出資を受け入れる。社名はメタルアート・アストラ・インドネシアに変更。株主構成はメタルアート70%、アストラ・オートパーツ30%とする。アストラ・オートパーツは現地の自動車最大手アストラ・インターナショナルの子会社で、情報量や営業力を持つため、メタルアートは合弁先に選んだ。
メタルアートにとって海外初となる工場は、西ジャワ州カラワン県のカラワン工業団地(KIIC)で建設。投資額は土地の取得、建屋建設、設備費含め約37億円。来年をメドに月産能力1500㌧、従業員65人の体制で操業を始め、エンジンやトランスミッションの鍛造部品を生産する。2017年をメドに売上高40億~50億円を目指す。