商工会議所が内部分裂 反対勢力が「暫定会頭」を選出
インドネシア商工会議所(カディン)で内部紛争が噴出した。運営にあたりスルヨ・バンバン・スリスト会頭が、地方を軽視しているとして、反対勢力は9月28日、バリで会合を開き、リザル・ラムリ元経済担当調整相を「暫定会頭」に選出。来年に迫った大統領選に向けた政治的な思惑も絡み、現執行部に揺さぶりをかけるのが狙いだ。
地元メディアによると、今回の紛争の仕掛け人となっているのは元国民協議会(MPR)副議長のウスマン・サプタ・オダン氏。カディンの諮問委員会委員長を務めていたが、地方の役割拡大を求め非公式な「全国代表者会議」を開き、現執行部の無効を宣言するなどして、9人の地方商工会議所会頭とともに、今年4月に除名されていた。