モンテローザが模倣商標で地元業者を提訴

モンテローザが模倣商標で地元業者を提訴
 「笑笑」「白木屋」の模倣商標を登録していたインドネシアの地元業者を、昨年12月26日、商業裁判所に提訴した外食大手モンテローザ(東京都武蔵野市)は1月30日、ジャカルタで地元メディアの記者ら約15人を集め、商標差し止めを訴えた。
 同社のインドネシアでの訴訟を支援する弁護士によると、当該業者は裁判所の召喚に応じていないという。今後、裁判所が新聞広告を通じて業者に出頭を呼び掛けた後も応じなければ、被告欠席のまま裁判が開かれる見通し。今回のメディアを通じた差し止めの訴えも、業者の出頭を促すだけでなく、出頭しない場合には相手側の非協力的な態度を印象付ける狙いもある。
 モンテローザは2月にフィリピン、豪州でも模倣商標の差し止めを求めて提訴する方針。アジア諸国にいるといわれる、進出を検討する企業に先んじて商標を登録し、和解金を得る「商標ブローカー」に対抗するためだ。