「ジャカルタの渋滞問題はジョコウィ知事に…」大統領
「ジャカルタの渋滞問題はジョコウィ知事に…」、11月4日、インドネシアのユドヨノ大統領は、不満を露わに不愉快な表情でこう語った。これは10月ブルネイで開催された東アジアサミットで東南アジア諸国の首脳に、ますます悪化する首都・ジャカルタの交通渋滞を解決するように求められた際のことを話したときのことだ。地元メディアによると、サミットに参加した首脳は、ジャカルタでスカルノハッタ国際空港から中央ジャカルタのイスタナ宮殿に到着するまでに、2時間も掛かった経験をもとに、同大統領に早急に改善、解決するよう苦言を呈したという。
そこでユドヨノ大統領、冒頭に記した思いが胸に突き上げたのだ。インドネシアは地方分権を進めており、各自治体の問題は首長が解決すべきだ。首都といえども、悪化する渋滞問題はジャカルタ特別州の問題。本来、ジョコウィ知事が解決すべき問題だ。自分が責められるいわれはない-と。各国にはそれぞれの統治システムがあり、一様ではない。だが、本当に必要と考えるなら、一国のトップ・大統領が自国の品格もしくは、国際的視点から体面を保つための最優先事項として、半ば強引に取り組むこともできるのではないか-といった見方もある。