ジャカルタ州内の884河川は30年間放置 ジョコウィ知事

ジャカルタ州内の884河川は30年間放置 ジョコウィ知事
 ジャカルタ特別州のジョコウィ知事は11月19日、州内の河川の浚渫作業を視察した際、州内の884の河川が約30年間にわたって一度も浚渫(しゅんせつ)されていないことを明らかにした。そして、洪水被害防止あるいは被害軽減には、河川に積もった土砂を取り除く浚渫が不可欠とし、担当部署に急ピッチの作業を指示した。ただ、予算の問題もあり、今シーズンの洪水にはほとんど間に合わない。
 国家防災庁(BNPB)によると、すでに11月13日、数時間降り続いた豪雨で河川が氾濫、南ジャカルタのチプリルなど首都25カ所で10~40㌢冠水が発生している。同州のアホック副知事も同10日、州の洪水対策のうち実施できたのは20%に過ぎないと明言している。州担当者によると、884の河川のうち20%弱の160の河川の浚渫は年内に終える予定だ。州は来年予算で数十台の重機を購入し、遅れている浚渫作業を強化するが、残りは来年になるとしている。