民主党の支持率凋落 14年大統領選独自候補出馬に暗雲

民主党の支持率凋落 14年大統領選独自候補出馬に暗雲
 インドネシア調査研究センター(LSI)は、9月12~10月5日に実施した世論調査の結果を発表した。これによると、ユドヨノ大統領率いる与党、民主党の支持率が9.8%と遂に2ケタを割り込み、上位2党に大きく引き離され、3位に陥落した。これは、党幹部の相次ぐ汚職疑惑により、政治不信を招いたためだ。この結果、民主党は2014年4月の総選挙における議席確保はもとより、7月に行われる大統領選挙への独自候補出馬に暗雲が立ち込め、その行方が一段と混沌として、予断を許さない情勢となっている。
 世論調査の結果、1位はゴルカル党で支持率は20.4%、2位は闘争民主党で18.7%だった。民主党は9.8%にとどまった。ユドヨノ大統領が再選された2009年総選挙の際の同党の支持率は20.85%だったから、当時の半分以下に落ち込んだわけだ。民主党にとって懸念されるのは、世論調査で支持率下降傾向に、はっきりと歯止めが掛かったという感覚がまだないことだ。
 大統領選への出馬は、国会議席の20%以上を占める政党連合の推薦か、総選挙で25%以上得票した政党に限られており、これらの条件を満たせない場合は、独自候補者を擁立できない。