繊維業界の設備投資 2014年はルピア安で1/5に減少か

繊維業界の設備投資 2014年はルピア安で1/5に減少か
 インドネシアの繊維業者協会(API)は、加盟各社による2014年の総設備投資額は、今年の5分の1程度に落ち込むとの見通しを明らかにした。通貨ルピア安が続き、各社が設備更新など生産機械の輸入を控えるためだ。これにより、海外からの受注に影響を与えることが懸念される。地元紙が報じた。
 同協会によると、今年の繊維業界全体の土地、建物代を除いた設備投資の総額は1兆5000億ルピア(約128億円)となる見込み。しかし、14年はルピア安が続く見込みのため3000億~4000億ルピアにとどまると予測している。同協会のアデ会長は、各社は為替相場が1米ドル=1万ルピア水準で安定するまで、設備投資計画を先延ばしするだろうと指摘。総選挙前の3月の状況をみて、14年の投資計画を決めるとの見方をしている。今年の繊維品の輸出総額は、前年比5%増の130億米㌦(約1兆3400億円)となり目標を達成する見込みだ。