ウォーターフロント計画は2014年内の調査結果待ち

ウォーターフロント計画は2014年内の調査結果待ち
 総工費200兆ルピアを超える、ジャカルタ沖に17の人工島を造成するという壮大な「ウォーターフロント計画」について、ジャカルタ特別州のジョコウィ知事は、現在実現可能性調査を進めており、2014年内に終わるまで分からないと慎重な構えを示している。
 これは、ジャカルタ湾に30㌔に及ぶ巨大な防波堤を建設したうえで、防波堤の内側約4000㌶を埋め立て、商業や観光施設のほか、行政機関、港湾施設などを建設するという壮大な計画。人工島の建設計画は、ジャカルタ特別州の2代前の知事時代(1997~2007年)に構想が持ち上がったもの。埋め立て地はジャカルタの海岸線32㌔に及ぶ。土地の区分は3種に分けられ、パンタイ・インダ・カプックの北岸など西部は商業地区、中央部は観光客などを誘致する娯楽場をつくる。東部は倉庫や港湾施設を整備し、付近で働く漁師のための集合住宅も建設する。
 すでに区画の売却は終わっており、多くの投資家から人工島の許可を求められているが、埋め立て許可の見通しが立たない事態に陥っているといわれるもの。元々、同知事は埋め立て事業の外側に建設される巨大防波堤が高潮による洪水対策になるとして、基本的に建設を進める意向を示していた。アホック副知事も人工島が市街地への洪水を軽減するとして早急に進めたいとしていた。また、このジャカルタの人工島建設計画は約75万人が利用し、埋め立てや建設で50万人の雇用を生むと見込まれている。