パナソニックが東南アジアの半導体3工場を売却へ
パナソニックは1月16日、インドネシアをはじめ東南アジアにある半導体3工場をシンガポールの半導体メーカー、UTACに売却する方針を固めた。2014年度中の譲渡を目指しており、海外の半導体工場は中国の2カ所を残すだけとなる。すでに国内では富山、新潟の3工場を4月に分社し、株式の過半をイスラエル企業に売却することを決めている。不振の半導体事業のリストラを加速し、黒字化を急ぐ。日本経済新聞が報じた。
売却するのはインドネシア、シンガポール、マレーシアの工場。日本の工場で前処理した基板を持ち込んで組み立てており、マイコンや画像センサー、パワー半導体などを生産している。テレビやデジタルカメラなど自社製品向けの供給減少で稼働率が低下していた。中国の2工場と合わせた従業員数は約7000人で、売却対象の3工場で過半を占めるとみられる。