広範囲の洪水禍で首都の物流・交通網に影響広がる

広範囲の洪水禍で首都の物流・交通網に影響広がる
 インドネシアの首都ジャカルタで1月29日、前日からの断続的な豪雨のために広範囲で洪水が発生した。その結果、道路の渋滞で物流に支障が出たほか、交通機関が乱れたため、従業員が出勤できない事態に陥った企業もあった。NNAが報じた。
 ジャカルタ特別州政府によると、州内43区のうち東ジャカルタを中心に11区で浸水したため、約1万人が避難した。道路の冠水状況は、南ジャカルタで幹線道路のガトットス・ブロト通りが最大40㌢、東ジャカルタの高速道路のクボンナナス出口付近で50㌢などだった。北ジャカルタ・タンジュンプリオク港に向かう道路の一部は通行止めとなった。
 公共交通機関では北ジャカルタ・カンプンバンダン駅が冠水したため、ジャカルタ~西ジャワ州ボゴール間の鉄道のダイヤが乱れた。バスウエーは12路線のうち、第3路線(西ジャカルタ・カリデレス~中央ジャカルタ・ハルモニ)が運行を取り止めたほか、7路線が乗車規制や経路変更を強いられた。