米フリーポートCEOが未製錬鉱石の禁輸再考求める
新鉱業法に基づき1月12日から施行された未製錬鉱石の禁輸を巡り、インドネシアを訪れた米鉱業大手フリーポート・マクモランのリチャード・アドカーソン最高経営責任者(CEO)は1月28日、ハッタ経済担当調整相ら中央政府4閣僚と相次いで会談。この中で、同CEOは、正当な輸出環境で操業を維持したいと政府に禁輸措置の再考を求めた。同社の現地法人フリーポート・インドネシアは最低含有率などの条件を満たせない銅鉱石に関して、中央政府から輸出許可を得られず、約2週間にわたり輸出が停止しているという。
ただ、インドネシア政府は基本的な考え方を示し、新鉱業法の順守を求めるに留まっている。ハッタ経済担当調整相は特定の企業への優遇措置は考えていない-と明言し、精錬所建設など国内の加工産業を育成する措置だと理解を求めている。また、ジェロ・エネルギー鉱物資源相も最低含有率や精錬所設置などを順守してほしい-と語っている。