モノレールの建設、資金難で再び計画頓挫の可能性も
2013年10月、シンガポール企業の資金で再開したジャカルタのモノレール建設事業が一向に進んでいない。資金難が原因とみられる。最悪の場合、再び計画頓挫の可能性も指摘されている。地元紙が報じた。
建設再開にあたっては、頓挫した時に放置されている橋脚90本を、今回事業を請け負う企業連合のジャカルタモノレール(JM)が買い取り、再利用する計画だが、その際、国営建設アディ・カルヤに1930億ルピアを支払う必要がある。ところが、その支払いがまだ済んでいない。建設許可を出すジャカルタ特別州のアホック副知事は2月17日、JMに13年10月以降、橋脚など路線の建設が進んでいないことについての説明を求めた。そして、遅延の理由が不明瞭であれば、建設許可を取り消すと言明した。
JMは実現可能性調査を実施している段階で、橋脚については強度を十分に調べる必要があった。支払いが済んでいないのは手続きの遅れによるものと説明。そして改めて建設を続行し、予定通り17年に完成させるとの方針を示している。JMは複数の企業連合で、シンガポールのオルトゥス・キャピタルが90%を保有。モノレール建設事業は07年にも資金難で頓挫し、11年に凍結。13年10月にジョコウィ知事が起工式に出席し、再開している。