患者たらい回し防止へ 病院の医療体制再編・整備急ぐ

患者たらい回し防止へ 病院の医療体制再編・整備急ぐ
 ジャカルタ特別州は州立病院の施設充実により、クラス「A」病院の整備を急ぎ、問題となっている患者のたらい回しを防ぐ方針だ。インドネシアの病院は医師の配備、設置設備によりA~Eまでランク分けされており、クラス「B」「C」が合わせて7割を占める。クラス「A」に指定されるには設備はもちろん、複数の専門医を置き、保健省の検査に合格する必要がある。また、クラス「A」の病院になると患者を他の病院に送ることができない。
 したがって、医師・設備を充実し格上げし、クラス「A」の病院を増やしていけば、自ずと患者のたらい回しによる悲劇をなくす対策にもなるというわけだ。今回、ジャカルタ特別州が計画しているのも、こうした考え方に基づくもので、例えば設備面でクラス「A」の基準を満たしていれば、専門医の確保が可能であれば、格上げ指定候補になると判断。州は2月26日、中央ジャカルタの2カ月前までクラス「C」だった州立タラカン病院を、医療体制整備に力を入れ「A」に引き上げている。また同日、ジョコウィ知事は北ジャカルタのコジャ病院を「A」に引き上げる計画を明らかにしている。