グリコ「ポッキー」インドネシアでの事業展開を強化

グリコ「ポッキー」インドネシアでの事業展開を強化
 江崎グリコ(大阪市西淀川区)はチョコレート菓子「ポッキー」の”世界ブランド”化を目指し、インドネシアでの事業展開を強化する。この一環としてインドネシア市場における販売体制強化のため、3月下旬を目途に販売会社PT.Glico Indonesia(グリコインドネシア)を設立する。この新会社は、同社グループのタイ現地法人タイグリコ製品のインドネシアにおける販売代理店PT.Dalya Citramandili(ダルヤ社)から事業を譲り受けることで、販売体制を引き継ぐもので、4月1日から営業開始し一層の事業拡大を図る計画だ。これにより、インドネシアでの売り上げを2015年度までに、13年度の2倍以上となる10億円を目指す。
 人口2億4000万人を擁し世界第4位のインドネシアは、世界の菓子メーカーが近年注力する有望市場だ。これまでダルヤ社と連携し、同国のティーンエイジャーに人気の高いアイドルグループ、JKT48を起用したテレビCMの投入や中学、高校を中心とした大規模なサンプリングを実施するなど積極的なマーケティング投資を行い、「ポッキー」ブランドの認知度向上とイメージアップに努め、販売拡大してきた。
 現在、世界約30カ国で販売されている「ポッキー」は、2013年の売上高が前年比3割増の約400億円だが、2020年には約2.5倍の10億㌦(約1000億円)にまで引き上げるのが目標。