アホック副知事がJMに最後通告 建設許可剥奪も

アホック副知事がJMに最後通告 建設許可剥奪も
 ジャカルタ特別州のアホック副知事は3月25日、モノレール建設を進めている事業会社ジャカルタモノレール(JM)が、州との新しい合意文書に署名できない場合は、3月中にモノレール建設許可を打ち切る-との踏み込んだ発言をした。事実上の最後通告で、紆余曲折あったモノレール建設をめぐる交渉や協議も3月中が一応の区切りとなる。
 これまでJM社は事業が3年以内に完成できなかった場合、建設費150万㌦の5%分の補償費を求める州との合意文書に署名しておらず、同副知事は「今月中に署名できない場合には、契約は完了する」との強気の姿勢を崩していない。これは同副知事に、その全体計画の詳細は明言を避けているが、別プランがあるためだ。JMの現行計画を廃止して、新たな「メトロカプセル」の立ち上げという思惑があるためだ。この計画は地場系製造会社プルカカス・レカダヤ・ヌサンタラが提案しているものだ。
 メトロカプセルは州内で走るメトロミニやコパジャと同じ大きさの車両を想定。最高70㌔で1時間当たり1万9000人を運ぶことができるという。建設費は1㌔当たり1140億ルピアで、建設期間は3年。大量高速鉄道(MRT)事業のように工事期間中、交通渋滞をさらに悪化させるようなことはないとも話している。