闘争民主党の第1党確実に 目標得票率に届かず?
インドネシアで4月9日、総選挙(一院制、定数560)が投開票された。選挙管理委員会による正式な発表は5月に行われる見通しだが、複数のシンクタンクやメディアの独自集計によると、闘争民主党(PDIP)の得票率が19%台と首位で、第1党に返り咲く見通しだ。以下、ゴルカル党が14%台、グリンドラ党が約12%、与党連合の中核、民主党は汚職疑惑などへの批判から9%台に留まっている。
事前の世論調査通り、PDIPが第1党となる情勢だが、目標得票率としていた27%には達しない見込みだ。したがって、同党にとっても勝利したとはいえ、手放しでは喜べない”重い”結果となりそうだ。多くの地元および海外メディアが報じた。
今後、焦点は7月に行われる大統領選挙の行方に移る。総選挙で20%以上の議席か、25%以上の得票率を獲得した政党が大統領選挙に単独で候補者を擁立できる規定があることから、今回の選挙結果が大統領選挙の行方を左右することになる。既述の通り、単独での候補者擁立が難しい情勢だけに、今後各党の連立工作が活発化する見込みだ。