医療無償化に伴いジャカルタの指定病院に患者殺到
ジャカルタ特別州で、低所得者対象の無償医療制度が導入されて2カ月、指定病院には初めて病院で治療を受けるといった人も含め、患者が殺到している。
無料で治療を受けられる低所得者対象の「保健カード(KJS)」導入以降、中央ジャカルタの州立タラカン病院では1日当たりの患者数は、これまでの600~700人から1000~1200人と2倍近くに増えたという。北ジャカルタの州立コジャ病院でも11月の1万2000人から、1月には1万7000人まで急増した。これらの激増した病院では患者への対処に悲鳴をあげているという。保健カードが利用可能な州内の指定病院は88、保健所は340カ所。
同州のジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)知事が、選挙の公約の目玉に掲げていたこの医療の無償化。市民が直接変化を感じられる改革として好感されているが、設備不足などによるトラブルも起こっており、病院の受け入れ体制の整備を求める声が高まっている。