「洋服の青山」製造の服良がスマランで工場着工
「洋服の青山」などを運営する紳士服製造・販売大手、青山商事の製造子会社の服良(名古屋市)の現地法人、服良インドネシアは2月28日、中部ジャワ州スマラン郊外の工業団地ブキット・スマラン・バルでスーツ製造工場の建設を開始した。生産地の中国一極集中からの脱却を図る青山商事の戦略の一環。
新工場は東南アジア諸国連合(ASEAN)の生産拠点を目指す。服良は来年2月ごろから男女のスーツ、ジャケットの生産を開始。年間50万着の生産を予定。現地法人に10%出資する三井物産インターファッションが原材料調達、物流などを支援する。
青山の製品を生産する工場は、中国以外ではミャンマー2カ所、ベトナム4カ所、そして現在カンボジア2カ所で建設中だ。地鎮祭に出席した青山商事の青山理社長は、製品の75%を占める中国生産の比率を、今後2~3年で50%ぐらいまで引き下げたい。一極集中はリスクが大きい-と語っている。