エアアジアが空港税巡りマレーシア政府と綱引き
マレーシア最大のLCC(格安航空会社)エアアジアが空港税を巡りマレーシア政府と綱引き状態にある。マレーシアのクアラルンプール国際空港でLCC向けの新ターミナルが5月2日開業した。だが、この新ターミナルの開業を巡り、政府とエアアジアとの間でひと悶着あった。その結果、エアアジアの事業開始は9日にずれ込んだ。エアアジアは直前まで新ターミナルへの移転を拒み、予定通りの開業が危ぶまれる場面もあったという。
この原因は空港税を巡る同社と政府との綱引きだ。政府は新ターミナル開業に合わせLCCに課す空港税を引き上げる方針を示していた。だが、エアアジアの移転拒否を受け、政府は「1年間は現行の税額を維持する」と譲歩。圧倒的な規模を背景に、エアアジアが要求をのませた格好となった。ただ、ひとまず対立は沈静化したが、空港税の値上げ問題はまだ完全には決着していない。今後も綱引きが続く可能性がある。地元メディアなどが報じた