タイ首相が失職 憲法裁が「人事に不当介入」の判決

タイ首相が失職 憲法裁が「人事に不当介入」の判決

 タイの憲法裁判所は5月7日、インラック政権下で実施された2011年の政府高官の更迭が公務員の人事に対する不当な介入だったと認定し、違憲判決を下した。これにより、インラック首相と当時の決定に関わった閣僚9人が即時失職した。

 今回の判決を受け勢いずく反政府派は一段と批判を強める見通しで、混迷が続くタイの政治危機の出口が見えない。予算編成や大型の投資案件の承認ができない状況が長引けば、経済活動への打撃もさらに広がりそうだ。