1年で農業従事人口27万人減少 都市部へ転職進行

1年で農業従事人口27万人減少 都市部へ転職進行

 インドネシア国家開発計画庁(バペナス)が5月6日発表した統計によると、2014年2月時点での農業従事者が4083万人となり、1年前に比べ27万人減少した。移民労働者が都市部の第三次産業へ転職していることが大きな要因。これにより同庁は、農業従事者の高齢化が進み、生産力低下にもつながっていると分析している。

 減少した第一次産業の労働人口に比例して、都市部の各業種で軒並み従事者数が大幅に変動している。建設業で21万人、製造業で40万人、物流業で3万人、金融業で15万人、人材業で45万人、サービス業で64万人、それぞれ前年同月比で増加している。このように農村部から都市部への人口移動は激しく、都市人口の割合は2010年の49.8%から、35年には66.6%になる見込みだ。