旭化成せんい タイの不織布工場を4万㌧へ倍増

旭化成せんい タイの不織布工場を4万㌧へ倍増

 旭化成せんい(大阪市北区)は5月14日、タイ・チョンブリ県シラチャ(サハ工業団地内)におけるポリプロピレン(PP)スパンボンド不織布の製造・販売会社、旭化成スパンボンド(タイ)(略称AKST)の設備を増設すると発表した。新設備の生産能力は年産2万㌧で、AKSTの増設後の生産能力は既存設備と合わせ年産4万㌧となる。6月に着工し、2015年11月の稼働を予定。投資額は約50億円。

 同社のスパンボンド不織布は1973年の創業以来「エルタス」ブランドを中心に紙おむつなどの衛生材料、自動車などの各種産業資材や家庭日用品など多岐にわたる用途展開により事業拡大を進めてきた。国内では滋賀県守山市および宮崎県延岡市の2拠点、海外では2012年に設立したAKSTと、3拠点に製造設備を持ち、国内外で積極的な事業展開を行っている。

 タイをはじめ東南アジアで紙おむつのトップシート、バックシートなどで今後さらなる需要増が見込まれることで、将来的には20年までに年産10万㌧規模まで生産能力を引き上げる方針だ。