フィリピン・ベトナム首脳が安保連携で一致
フィリピンのアキノ大統領は5月21日、マニラ首都圏でベトナムのグエン・タン・ズン首相と会談し、南シナ海での海洋進出を加速する中国を念頭に、安全保障の分野で連携を強めることで一致した。ズン首相は会談後の声明で「我々は中国の違法な行動に反対する。違法行為をやめ、国際法を順守するよう中国に求める」と非難。また、中国の石油掘削について「違法な掘削や艦船の派遣は、地域の安定と平和、航行の自由を著しく損なっている」と批判した。
アキノ大統領は「違法な行動の抑制や海洋資源確保のため、比(フィリピン)・越(ベトナム)の沿岸警備隊の連携は深まっている」と述べた。日本経済新聞などが報じた。