トヨタが量販実績「アバンザ」に高グレードを投入

トヨタが量販実績「アバンザ」に高グレードを投入

 トヨタ自動車は6月2日、インドネシアで最多の販売台数を続けている低下価格帯の多目的車(LMPV)「アバンザ」に高グレード車種を投入したと発表した。

    今回投入するモデルはGグレード(1億7910万~1億8980万ルピア=約155万~165万円)に「ラグジュアリー」モデル。バンパーにスポイラーを装着するなど外装に手を加えることで高級感を出した。通常価格から550万ルピア上乗せする。「アバンザ・ヴェロッツ」(排気量1500cc)は後部座席用のテレビモニターを標準装備にするなど主に内装を変更。販売価格は従来モデルの1億9220万~2億370万ルピアに約600万ルピアを上乗せする。NNAが報じた。

 LMPV市場を切り開いた同モデルは発売から10周年を迎えたが、競合他社が続々と対抗モデルを投入していることから競争が激化、ラインアップの強化で先駆者の“進化”を演出し、高シェアの維持を目指す。同社によると、インドネシアの新車市場のうち6台に1台はアバンザが買われているという。過去10年で100万台以上を売り上げ、今後も月間1万5000台以上の販売を維持する考えだ。