インドネシアのLCGC車 東南アジア市場で主導権

インドネシアのLCGC車 東南アジア市場で主導権

 インドネシアの自動車市場で2013年秋から導入されたLCGC(ローコスト&グリーンカー)政策適合車の伸びが好調で、同国政府の輸出促進策とも相まって今後、東南アジアの低燃費車市場の主導権を握りそうな情勢となってきた。

 同国では年末にかけてLCGC適合の数種の低価格・低燃費車が導入される見通しで、低燃費車の販売台数が一層拡大することが予想される。ちなみに、同国における2014年1~4月のLCGC適合車の販売台数は5万1000台で、東南アジアの低燃費車市場の18%を占めている。

 米系調査会社フロスト&サリバンによると、今後の3年間でLCGC適合車の東南アジア市場は20%増の拡大が見込まれるという。同国政府のバックアップを受け、ベトナムやインドなど新興国に向けた生産拠点になる可能性もある。LCGCへの対応を最も早く決めたトヨタ自動車など先行メーカーは、すでにフィリピンやパキスタンへLCGC適合車を輸出している。同国工業省は各社にLCGCの輸出量を増やすように促しており、助成措置なども検討している。地元メディアなどが報じた。