ジョコ陣営が汚職疑惑で攻勢 大統領選最後のテレビ討論

ジョコ陣営が汚職疑惑で攻勢 大統領選最後のテレビ討論

 インドネシア大統領選の最後の5回目のテレビ討論が7月5日夜行われた。食糧・エネルギー・環境について、ジョコ・ウィドド・カラ組とプラボウォ・ハッタ組の両陣営による論戦が繰り広げられた。地元メディアが報じた。

 ジョコ陣営はプラボウォ陣営の6党が抱える“アキレス腱”、汚職疑惑に焦点を当てた。カラ副大統領候補は「石油マフィア、コメマフィア、牛肉マフィア、コーランマフィア、巡礼マフィア、森林マフィアはいるのか、いないのか」と質問 。これに対し、プラボウォ氏は「票の売買や正しくない行いがある。だが、私のグリンドラ党には泥棒はいない」と自党の清廉さを誇示するために、結果として自陣営の連合仲間の批判になりかねない回答をする場面があった。

 事実、プラボウォ陣営は民主党、福祉正義党、開発統一党など6党中4党が大型汚職疑惑を抱え係争中で、カラ氏は「法的に立証するデータはすべてKPK(汚職撲滅委員会)にある」と強調した。