危険な力行使の中国の動向を「強く懸念」14年版防衛白書
日本政府は8月5日、2014年版「防衛白書」を発表した。中国の軍事行動について「透明性の不足と相まって、わが国として強く懸念」していると表明。13年版白書に続き、力により東シナ海などへの進出を活発化させている中国をけん制する内容となった。
白書は、中国が海洋における利害が対立する問題について「力を背景とした現状変更の試みなど、高圧的ともいえる対応を示している」と指摘。日本周辺でも海軍艦艇による海自護衛艦への火気官制レーダー照射や戦闘機による自衛隊機への異常接近など「不測の事態を招きかねない危険な行為に及んでいる」と批判している。