中部ジャワ州スマラン周辺に2工業団地建設

中部ジャワ州スマラン周辺に2工業団地建設

 インドネシア中部ジャワ州の州都スマラン周辺に大規模な工業団地建設が開始された。スマランの西に位置するグンダル県に建設中のグンダル・インダストリアル・パークと、東のデマック県に建設中のサコン統合エコ・インダストリアル・パークだ。

 グンダルはブカシで工業団地を運営するジャバベカ社がシンガポール資本と組み開発中で、完成すると全体で2700㌶となる。デマックは携帯電話やタブレットの輸入組み立てなどで台頭したムガン・グループを中心とするジャテン・ランド社がスマラン市内の既存の国営ジャヤクスマ工業団地と共同開発中で、完成すると全体で1600㌶となる。

 中部ジャワ州は全国でも賃金が低く、繊維、縫製など労働集約型の産業が多い。2014年の最低賃金をみると、最も高いスマラン市でも142万3500ルピアであり、最も低いプルウォレジョ県(ジョクジャカルタ特別州の西隣)では91万ルピアだ。州内37県・市で最低賃金が100万ルピアに満たないのは9県あり、その多くは州の南部に分布している。そして、労働争議がほとんど起こっていない点が特筆される。

 中部ジャワ州知事は、今回開発する工業団地に日本企業の誘致を積極的に進めたい意向だ。インフラ整備の進行状況とともに、その動向が注目される。