タカギがベトナムで15年からビル用浄水システム販売

タカギがベトナムで15年からビル用浄水システム販売

 タカギ(北九州市小倉南区)は、ベトナムでビル用浄水システムの販売を始める。すでに2013年から1年かけてハノイ市内の複合ビルで実証実験を行っており、結果を検証して15年から販売する。ベトナムで事業を軌道に乗せ、数年内にタイやインドネシアなど東南アジア各国に広げることを目指す。同社が海外で浄水システムを販売するのは初めて。日刊工業新聞が報じた。

 ベトナムで販売するのは「セントラル浄水システム」。水酸化鉄コロイドを利用した凝集剤の一種の活核剤が水中の重金属を吸着、粒子化。UF(ウルトラフィルトレーション)膜でろ過して飲用水を生成する。一般的なRO(逆浸透)膜より、装置を小型・低価格化できるため、社会インフラ整備が遅れている地域に有効と判断した。