マレーシアが医療ツーリズムで日本人誘致へ注力

マレーシアが医療ツーリズムで日本人誘致へ注力

 マレーシア政府保健省が設立したマレーシア医療観光協会(MHTC)は8月15日、医療ツーリズムの会議「マレーシア日本国際ヘルスケアカンファレンス」を日本で初めて開催した。日本の政府関係者や病院、製薬会社に対し、同国の医療分野の動向などを説明した。同国の医療は英国の医療制度を継承し、水準が高いとされる一方、医療費は安い。観光も兼ねて割安で治療も受けたい日本人を誘致するのが狙い。

 会議は、HMTCと医療観光の誘致事業を手掛けるパートナー企業、日本アジアクロス(東京都港区)が共催した。同社は同日、マレーシアの医療機関との業務提携を発表。不妊治療などを低価格で受けたい日本人向けにマレーシアの病院を紹介し、治療を兼ねた観光誘致を進めていく。 

 MHTCによると、2013年の同国の国際医療患者受け入れ数は77万人で、5年前に比べて2倍に増加。日本からの患者はインドネシア、インドに次いで3位という。日系産業新聞が報じた。