福田日イ協会会長、ジョコ次期大統領らと会談
ジャカルタを訪問中の福田康夫・日本インドネシア協会会長(元首相)は9月1日、ジャカルタ特別州庁舎で次期大統領のジョコ・ウィドド知事と会談し、両国の友好関係や経済協力の発展に向けて意見交換した。ユドヨノ大統領やカラ次期副大統領とも個別に会談した。
会談でジョコ氏は、インドネシアは海洋国家としての発展を目指し、港湾インフラの整備などを重視する方針を説明。日本からのインフラ・産業投資に期待を示した。福田氏は両国がともに島国であることなど共通点に触れ、「海洋国家同士、協力できるところはたくさんある」と話した。
またジョコ氏は、許認可や土地収用の難しさを指摘する声が日系企業から出ていることを認め、「現場主義で問題を早期に解決するよう努めたい」と述べた。会談後、両氏は円借款を活用して建設中の、中央ジャカルタのホテル・プルマン前の 大量高速鉄道(MRT)の現場を視察した。
これらの会談には日本インドネシア協会の黒田直樹副会長(国際石油開発帝石会長)、飯村豊副会長(外務省東南アジア協力担当・元駐インドネシア大使)、経団連日本インドネシア経済委員会の大八木成男委員長(帝人会長)、政策研究大学院大学の白石隆学長らが同行した。