中国参入で競争激化の「インド版新幹線」受注

中国参入で競争激化の「インド版新幹線」受注

中国の習近平国家主席の、9月19日までのインド初訪問で、中印両国は高速鉄道建設での協力を含めたインドの鉄道近代化への幅広い協力で合意した。これにより、「インド版新幹線」の受注を目指す日本にとって、強力なライバル出現となり、駆け引きが激化しそうだ。

今回の中印首脳会談で合意した内容は①高速鉄道の事業化調査への協力②南部大都市チェンナイ、バンガロール、マイソールを結ぶ在来線の高速化③鉄道大学の設立–など広範にわたった。インド政府は大都市間を結ぶ7本の高速鉄道建設を計画している。この高速鉄道受注に向け、今回中国が正式に名乗りを上げたことで、初路線となる西部アーメダバード~ムンバイ間の受注を目指す日本勢は厳しい競争を強いられそうだ。