飼料入りラードを台湾「正義」が違法製造・販売
台北・共同によると、台湾食品衛生当局は10月9日、複合企業「頂新国際集団」傘下の食用油脂大手「正義」が飼料を混入させたラードなどを違法に製造・販売した疑いがあるとして同社の68商品の回収を命じた。対象にはラードのほか、パンや洋菓子の食材となる乳化剤やマーガリンも含まれるなど影響は拡大している。
正義は日本の油脂大手、不二製油(大阪府泉佐野市)が株式の40%を所有し、役員も派遣している。ただ、日本などへの輸出はないという。正義は台湾でのラード販売シェアが首位。ラードは肉まんやギョーザなどの製造に多用される。今回の回収の影響は360社超の業者に及ぶ見通し。