住友重機械 韓国に納入の陽子線治療システム始動

住友重機械 韓国に納入の陽子線治療システム始動

住友重機械工業は5月25日、韓国サムスングループの基幹病院であるサムスンメディカルセンター(ソウル市)に納入した陽子線治療システムによるがん治療が開始されたと発表した。
陽子線は荷電粒子線の一つで、水素の原子核である陽子を高エネルギーに加速することで得られる放射線だ。陽子線を人体に照射した場合、一定深さで急激にエネルギーを放出し、消滅させるという、一般的な放射線治療で使われるX線にはない物理特性がある。
陽子線治療は放射線治療の一種だが、ピンポイントの照射が可能で、近接する重要臓器や周囲の正常組織に悪影響を与えずに、がん組織のみに十分な線量を投与することで、副作用の少ない治療が可能だ。
国立がん研究センター東病院に1997年、国内初(世界で2番目)納入されて以降、現在までに日本、台湾、韓国の7施設に納入(一部予定含む)されている。

中国スカイワース 西ジャワ州の旧東芝工場を開所

中国スカイワース 西ジャワ州の旧東芝工場を開所

中国新聞網などによると、中国の大手テレビメーカー、創維集団(スカイワース・グループ)は5月24日、インドネシア西ジャワ州ブカシ県チカランで、製造現地法人「スカイワース・サウスイースト・アジア・マニュファクチャリング・ベース」を開所した。これは旧東芝家電製造インドネシア社を継承し、衣替えしたもので、スカイワース・グループとして初めての海外直営工場という。

トヨタ マレーシアで生産体制再編 乗用車専用工場

トヨタ マレーシアで生産体制再編 乗用車専用工場

トヨタ自動車は5月25日、マレーシアで競争力ある生産体制を構築するため、新たな車両工場建設を核とした現地生産体制の再編を行うと発表した。
今回の再編は、マレーシアにおける合弁事業会社UMW Toyota Motor Sdn.Bhd.(以下、UMWT)が、車両生産子会社Assembly Services Sdn.Bhd(以下、ASSB)を通じて行うもので、乗用車と商用車を混流生産する既存工場での乗用車生産を2019年初に終了し、乗用車専用工場を新たに建設する。
セランゴール州クラン市に建設する新工場への投資額は約490億円で、伸縮自在ラインやコンパクトな塗装ブースなど、メキシコ新工場・中国新ラインと同様の革新的生産技術を導入し、2019年初より年産5万台の生産能力で稼働を開始する。

東芝 瀋陽検証センターに高揚程エスカレータ研究塔

東芝 瀋陽検証センターに高揚程エスカレータ研究塔

東芝エレベータの中国法人、東芝電梯(中国)有限公司は5月23日、同社の敷地内に中国市場における昇降機の開発検証および製品評価の信頼性強化を目的とした瀋陽検証センターと、併設する高揚程エスカレーターの研究塔を建設し20日、開所式を開いたと発表した。
同検証センターは床面積832平方㍍、高さ約10㍍の建屋、階高25㍍級の高揚程エスカレーター専用の研究塔も新たに併設した。中国市場での高揚程エスカレーターの需要拡大に対応し、開発検証、製品認定試験を想定した設備となっている。

プライメタルズ 印JSW向けにLD転炉4号基引き渡し

プライメタルズ 印JSW向けにLD転炉4号基引き渡し

Primetals Technologies Japanはこのほど、インドJSW Steel社ヴジャヤナガル製鉄所第2製鋼工場向けに、2014年9月受注のLD(BOF)転炉のうち、最終4号基を引き渡し、最終検収書(FAC)を受領した。他の3基は2015年9月から順次稼働開始している。
新転炉には耐高温クリープ性鋼を使用、空冷・水冷複合システムの併用により、長寿命化を実現し、これまでより炉内容積を拡大してスロッピングを抑制した。
インドの大手鉄鋼メーカー、JSW Steel社の粗鋼生産高は年間1,430万㌧で、カルナータカ州トラナガル市のヴィジャヤナガル製鉄所で生産しているが、既存の第2製鋼工場LD転炉の老朽化に伴い、同社製の新型転炉へ更新した。
プライメタルズ テクノロジーズ ジャパンは2015年1月、製鉄プラント事業を統合して誕生した新会社で、出資比率は三菱日立製鉄機械(三菱重工業・日立製作所・IHIの出資)51%と独シーメンスVAI社49%。

NEC タイで洪水シミュレーション活用の実証実験

NEC タイで洪水シミュレーション活用の実証実験

NECは5月23日、タイの災害警報発出機関である国家災害警報センター(以下、NDWC)と共同で、同国北部のウッタラディット県で洪水シミュレーションシステムを活用して浸水区域を予測する実証実験を2015年11月から16年3月まで実施し、システムの有効性を確認したと発表した。
タイでは頻繁に発生する洪水への対策が喫緊の課題となっている。この実証実験では気象、地形、河川に関する各syデータを基にシミュレーションを行い、洪水による浸水区域・最大浸水高などを最大7日先まで予測し、実際の被害状況と比較した。
同実験はNDWCにとって防災ICTにおける初の日・タイ協力プロジェクトであり、総務省から受託した「タイにおける洪水シミュレータの展開に向けた調査研究」の一環として実施した。

ミャンマーのJ&Mスチール 年産2万㌧体制が始動

ミャンマーのJ&Mスチール 年産2万㌧体制が始動

JFEエンジニアリングは5月23日、ミャンマー建設省との合弁で設立したJ&Mスチールソリューションズ(本社ヤンゴン市)が、ヤンゴン市タケタ地区の鋼構造物製作工場のカK長を完了し、5月8日にグランドオープンセレモニーを執り行ったと発表した。
今回の工場拡張プロジェクトでは用地を3万2,000平方㍍から6万5,000平方㍍に倍増し、屋外の部材保管および仮組み立てを行う場所を拡大した。同時に建屋を8,000平方㍍から1万2,000平方㍍に増築し、日本仕様の防錆、防食を施すことができるブラスト設備、塗装設備を導入するなど各製作工程に最新鋭の設備を増設した。
これにより、ODA(政府開発援助)案件等で求められる高耐久性仕様の鋼製橋梁や鋼製ジャケットなどの製作も可能となり、ティラワ港向けの鋼製ジャケット桟橋やバングラデシュ向け橋梁の製作などを行う予定。

あおぞら銀行 フィリピンBDO銀行との業務提携締結

あおぞら銀行 フィリピンBDO銀行との業務提携締結

あおぞら銀行(東京都千代田区)は5月23日、フィリピンのBDO Unibank Inc(マカティ市、以下BDO)との間で、双方向のクロスボーダーM&Aおよび、シンガポール、インドネシアなどアジア地域の有力銀行との連携強化を目的とする業務提携の覚書を締結したと発表した。
BDOはフィリピン最大の商業銀行で、今回の同行との提携により、これまで以上に質の高いクロスボーダーM&A、ビジネスマッチング・サービス等を提供する体制を構築し、顧客企業のビジネスニーズに応えていく。
フィリピンは人口1億人超と、ASEAN(東南アジア諸国連合)の中でインドネシアに次ぐ人口大国であり、約6%と高い経済成長が続いている。

トランスコスモス「Gotcha!mall」をタイで展開

トランスコスモス「Gotcha!mall」をタイで展開

トランスコスモス(東京都渋谷区)は5月23日、子会社のトランスコスモスタイランドを通じ、グランドデザイン(東京都渋谷区)が提供するスマートフォンオムニチャネルプラットフォーム「Gotcha!mall(ガッチヤモール)」をタイで展開すると発表した。
トランスコスモスはサービス開始1年以内に、タイ国内で100万ユーザーの獲得を目指し、アジア全域での「Gocha!mall」の展開を加速する。
Gotcha!mallは、スマホから店舗への来店と購買を促すプラットフォームで、2014年10月のβ版を日本でオープン以来、コンビニエンスストア、スーパー、ドラッグストア、ファストフードなど大手小売店や飲食チェーンなど生活に密着した店舗を網羅し、急拡大し続けている。
ASEAN各国、東アジアなどで4,000万ユーザーの獲得を目指して事業展開しており、中でもタイは中核エリアと位置付けられている。タイの大手財閥サハ・グループ(本社タイ・バンコク)とも連携し、同グループのネットワークを活かしながら、タイでの展開を加速していく。また、展開国の拡張と仕組みづくりにも注力する。

ウェルネス阪神 台湾でDDアイスの販売開始

ウェルネス阪神 台湾でDDアイスの販売開始

阪神電鉄のグループ会社、ウェルネス阪神(兵庫県西宮市)は5月21日から、台湾で「ディッピンドッツ アイスクリーム」(以下、DDアイス)の販売を開始した。
DDアイスは、-196°Cの瞬間冷凍技術によって、おいしさをギュッと閉じ込める独自の製法によるアメリカ生まれのアイス。-40℃の超低温で提供するため、他のアイスとは全く違った形と「つぶつぶ」「さらさら」の食感が楽しめるという。
同社は1月、台北市に「台湾阪神健康育楽事業股份有限公司」を設立し、準備を進めていた。