臼井国際産業 インド・チェンナイ市郊外に工場新設

臼井国際産業 インド・チェンナイ市郊外に工場新設

臼井(うすい)国際産業(静岡県清水町)は、インドで自動車用配管事業に本格参入する。チェンナイ市郊外にディーゼルエンジン向け高圧燃料噴射管の工場を新設し、2015年内に日系完成車メーカーなどへの供給を始める。投資額は約3億円。
外資や地場の自動車メーカーへの拡販も積極化し、18年12月期にインドで売上高30億円を目指す。チェンナイ市郊外の工業団地で2工場をレンタルして生産拠点を新設した。高圧対応のディーゼル向け燃料噴射管や、燃料やブレーキオイルなどを送る車体集中向け配管を生産する。日刊工業新聞が報じた

マルチ・スズキ 印でシェア5割に挑む 販売網2系列

マルチ・スズキ 印でシェア5割に挑む 販売網2系列

スズキは7月23日、8月にインドで2つ目の販売系列(チャネル)を導入すると発表した。新系列「ネクサ」は高級車や上級車を販売する専売店だ。
インドでは経済成長に伴い、付加価値がより高い車を求める消費者が増えている。割安な小型車で市場を切り開いてきたマルチ・スズキだが、今回は自らの殻を破り、世界の主要国に成長したインドでシェア5割に挑む。ネクサは今夏にデリーやムンバイなどの都市で30店舗、2017年3月末には200店に増やす計画だ。
スズキのインド事業は今や経営を支える屋台骨となっている。14年度のインドでの四輪車販売台数は世界全体の4割(117万台)を超え、日本を40万台以上も上回っている。

JFEスチール ベトナムで高炉から一貫製鉄所に参画

JFEスチール ベトナムで高炉から一貫製鉄所に参画

JFEスチールは台湾の化学最大手、台湾塑膠工業(台湾プラスチック)グループがベトナムで建設する大型製鉄所に参画する。高炉を持ち年間700万㌧の粗鋼生産能力でスタートする製鉄所の運営会社に出資する。日本勢が東南アジアで高炉事業に乗り出すのは初めて。日本車の東南アジア生産が加速する中で、自動車鋼板などを安定供給できる態勢を整える。
製鉄所はベトナム中部のハティン省に建設中で、2016年春にも本格稼働を予定している。高炉から圧延工場、港湾設備まで備えた一貫製鉄所で、総投資額は第1期工事分で100億㌦(1兆2000億円)規模となる。
台湾プラスチックでは第2期工事として約100億㌦の追加投資をし、粗鋼生産能力を世界最大級の年2200万㌧規模まで引き上げる計画。JFEは運営会社に5%前後(300億円)出資することで、8月中にも最終合意する見通し。日本経済新聞が報じた。

クボタ ミャンマー・ティラワの水処理施設を受注

クボタ ミャンマー・ティラワの水処理施設を受注

クボタはミャンマーの大規模工業団地の水処理施設工事を受注した。工業団地の拡張に伴い浄水場と下水処理場、水道管網を整備する。受注額は非公表。ヤンゴン市街地からの約20㌔㍍に位置するティラワ工業団地で8月に稼働する第1期工事地区に次ぐ、2015年末までに造成される第2期工事の水処理施設を建設する。元請け企業である五洋建設から受注した。水道管の総延長は合計で6割伸び25㌔㍍となり、クボタは鋳鉄管や浄化槽、下水処理装置を提供する。このほか、同社は新たに進出するエースコック(大阪府吹田市)が現地に建設する即席麺工場に採用される給排水設備も受注した。

蛇の目ミシン 中国・深圳市に初の拠点 今秋設置

蛇の目ミシン  中国・深圳市に初の拠点 今秋設置

蛇の目ミシン工業は、アジアで卓上ロボットをはじめとする産業機器のサービス網を拡充する。中国広東省深圳市に、産機事業で初のサービス用海外拠点を今秋設置する予定。製品の点検や修理を行える人材を配置し、人件費高騰などにより自動化が急速に進む現地で、電機電子関連の需要を取り込む。
中国のほか東南アジアなども対象に年1~2か所前後、拠点を増やしていく計画。産機事業全体で過去最高を超える年間5000台以上の販売を目指す。日刊工業新聞が報じた。

ケアプロとタニタ インドで予防医療事業

ケアプロとタニタ インドで予防医療事業

簡易健康サービスを手掛けるケアプロ(東京都中野区)とタニタ、佐久総合病院(長野県佐久市)などはインドで予防医療事業を始めた。ショッピングセンターや病院、企業などが安価に血液検査などのサービスを提供する。

SGHD ベトナムでファミリーマート店舗で宅配事業

SGHD ベトナムでファミリーマート店舗で宅配事業

SGホールディングス(HD)は7月22日、ベトナムのファミリーマート店舗で国内外向けの宅配便の取次店サービスを始めると発表した。27日からホーチミン市内の主要店舗で開始し、2015年中にはベトナム国内のファミリーマート全店舗で、宅配サービスを展開する計画。日本向けの国際宅配便サービスに加えベトナム国内の宅配便ニーズも取り込む。
ベトナム国内向けでは3辺の合計が160㌢以内、重量30㌔㌘以内。日本向けはビジネス書類など重量2㌔㌘以内となる。料金は3辺の合計が60㌢㍍以内の荷物をホーチミン市内に送った場合は約200円。日本向けは書類で2000円からとなる。

NEC フィリピン国家警察に自動指紋認証システム

NEC フィリピン国家警察に自動指紋認証システム

NECにフィリピン現地法人、NECフィリピンは7月22日、フィリピン国家警察(PNP)に自動指紋認証システム(AFIS)を納入したと発表した。あらかじめデータベース(DB)に登録してある犯罪者の指紋画像と、犯罪現場に残された遺留指紋の照合を行うなど、フィリピン国内の犯罪・鑑識操作の用途に活用する。
AFISはNECがフィリピン国家警察に納めた従来のシステムと比べて約3倍の速度で指紋画像の検索・照合を実現。さらに指紋画像を保存するDBの容量を従来の5倍に拡大した。

日本電産 インドネシアのレンズ会社を買収

日本電産 インドネシアのレンズ会社を買収

日本電産は7月23日、子会社の日本電産サンキョーを通して、インドネシアのガラスレンズ加工会社ナガタオプト インドネシアを買収すると発表した。創業家株主と同社の全株を取得することで合意した。買収額は数億円とみられ、9月中旬に手続きを完了する予定。
ナガタオプトは車載カメラ用のガラスレンズ加工技術を持つ。日本電産サンキョーはプラスチックレンズが主力。

ケアサービス 中国・上海で10月から介護事業

ケアサービス  中国・上海で10月から介護事業

介護中堅のケアサービスは、中国・上海市に全額出資子会社を設立し、現地で介護サービスを展開する。同社が海外に事業進出するのは初めて。
まずは提携先の介護施設を巡回する形式で、入浴サービスを手掛ける。順次、訪問介護や通所介護(デイサービス)など事業を拡大する。中国では今後急速に高齢化が進む。富裕層の多い上海はとくに介護サービスの需要が見込めると判断。日本で磨いた技術を生かす。
8月に上海に100%出資子会社を設立する。日本で1年間訓練した中国人の介護スタッフ7人を配置して10月からサービスを開始する。9つの老人ホームを運営する上海市の愛以徳医院投資管理と提携する。