JFEスチール ベトナムで高炉から一貫製鉄所に参画

JFEスチール ベトナムで高炉から一貫製鉄所に参画

JFEスチールは台湾の化学最大手、台湾塑膠工業(台湾プラスチック)グループがベトナムで建設する大型製鉄所に参画する。高炉を持ち年間700万㌧の粗鋼生産能力でスタートする製鉄所の運営会社に出資する。日本勢が東南アジアで高炉事業に乗り出すのは初めて。日本車の東南アジア生産が加速する中で、自動車鋼板などを安定供給できる態勢を整える。
製鉄所はベトナム中部のハティン省に建設中で、2016年春にも本格稼働を予定している。高炉から圧延工場、港湾設備まで備えた一貫製鉄所で、総投資額は第1期工事分で100億㌦(1兆2000億円)規模となる。
台湾プラスチックでは第2期工事として約100億㌦の追加投資をし、粗鋼生産能力を世界最大級の年2200万㌧規模まで引き上げる計画。JFEは運営会社に5%前後(300億円)出資することで、8月中にも最終合意する見通し。日本経済新聞が報じた。