埼玉県企業局がベトナムで中小企業向けに貸し工場
埼玉県企業局は2015年度から県内中心に、中小企業向けにベトナムで「海外レンタル工場」を提供する事業を始める。日本企業とベトナムの企業の合弁によりベトナムで近く設立されるSPC(特別目的会社)に対し、同県企業局が5、6月をめどに1000万円を出資。埼玉県内企業から優先的に入居できる「有線ゾーン」をホーチミン近郊に確保する。中小企業の海外進出が多いベトナムで、小規模工場のニーズに対応する。
レンタル工場はホーチミンから南東方面に約40㌔㍍離れたドンナイ省の「ニョンチャクⅢ工業団地」内にSPCが5年かけ順次、整備を進める。面積が異なる4種類の区画を130区画設ける計画。このうち同県企業局はSPCに出資後、工場面積約5000平方㍍の優先ゾーンを確保する。5、6月にも県内企業を対象に説明会を開き、関係団体と連携し優先ゾーンへの入居をあっせん。早ければ15年秋以降に工場の稼働が可能という。日刊工業新聞が報じた。