JBICなど川崎汽船のパナマ法人に153億円融資

JBICなど川崎汽船のパナマ法人に153億円融資

国際協力銀行(JBIC)は12月15日、川崎汽船のパナマ法人TRANS PACIFIC SHIPPING 4 S A(TPS4)との間で、融資金額107億5200万円限度(JBIC分)のプロジェクトファイナンスによる貸付契約に調印した。これは、みずほ銀行および三井住友信託銀行との協調融資によるもので、協調融資総額は153億6000万円。この融資はTPS4がLNG船を調達するための資金に充てられ、中部電力が北米で実施するLNGプロジェクトから算出されるLNGを輸送するために使用される。

日通 マレーシアの物流業務で「ハラル認証」取得

日通 マレーシアの物流業務で「ハラル認証」取得

日本通運はマレーシアで、イスラム教の戒律に沿った「ハラル」に対する物流業務の認証を取得した。イスラム教の作法に沿った、洗浄など専用車両を導入しており、日系企業では初めてという。マレーシア国内での食品の輸送や、日本へのハラル食品の輸出といった需要を見込む。マレーシア政府の認証機関であるマレーシアイスラム開発局から認証を得た。12月16日から発効する。日本経済新聞電子版が報じた。

カナモト 15年4月にもジャカルタで建機販売に参入

カナモト 15年4月にもジャカルタで建機販売に参入

建設機械レンタル大手のカナモト(札幌市)は、2015年4月にもインドネシア・ジャカルタで建機販売を開始する。国内では20年開催の東京五輪を節目に、建機の需要が一段落すると見込んでおり、中長期的にインフラ整備が進む東南アジア諸国連合(ASEAN)地域の需要を取り込む。タイ、フィリピン、ベトナムへの進出も視野に入れているという。ジャカルタに10月、現地法人を設立した。15年4月ごろから新品や中古の建機販売を始める予定。インドネシアでは外資によるレンタル業経営は規則が多いとにらみ、まず販売を手掛ける。日経産業新聞が報じた。

水産加工品のフジミツ 海外事業拡充 台湾へ輸出開始

水産加工品のフジミツ  海外事業拡充  台湾へ輸出開始

水産加工品製造・販売のフジミツ(山口県長門市)は海外自供を拡充する。台湾への輸出を開始したほか、ベトナムでの生産の検討に入った。同社はすでに、中国の合弁会社が現地生産しているが、アジア諸国で日本食の需要が高まっていることに対応する。これにより、2014年6月期に6000万円だったグループの海外売上高を、20年6月期に20億円に拡大する計画だ。台湾へ輸出開始したのはカニかま、魚肉のてんぷらなど。日本の商社経由で、現地の日本食レストラン向けなど業務用に出荷する。中国には2010年、山東省で栄成泰正藤光食品公司を設立。竹輪やカニかまなどを生産している。

ジャパンマテリアル シンガポール2社を子会社化

ジャパンマテリアル シンガポール2社を子会社化

ジャパンマテリアル(三重県三重郡菰野町)は12月12日、シンガポールの半導体製造装置部品の販売・洗浄・メンテナンスを手掛けるアルドン・テクノロジーズ・サービシスとADCTテクノロジーズの2社のそれぞれ発行株式の51%を取得し、子会社化すると発表した。これにより、ジャパンマテリアルは成長する東南アジアにおける半導体製造装置部品の製造・販売事業に参入する。取得価額は2社合わせ948万6000シンガポール㌦(約8億5500万円)。株式取得時期は2015年1月9日の予定。

三菱東京UFJ銀行 現地銀行と組みベトナムで決済拡充

三菱東京UFJ銀行  現地銀行と組みベトナムで決済拡充

三菱東京UFJ銀行はベトナムで企業向けの決済サービスを拡充する。東京急行電鉄がホーチミン市郊外で進める新都市開発プロジェクトで、マンションの管理費や商業施設の売上金を回収しやすいしくみをつくった。三菱東京UFJ銀が2割出資するベトナム産業貿易商業銀行(ヴィエティンバンク)と組んで、誰が振り込んだかを簡単に特定できるようにしたのが特徴だ。

三菱東京医UFJ銀は東急系が開発したマンションの住人やテナントに振り込みに使う仮想の口座番号を割り振り、東急が効率的に回収できるようにした。ベトナムに1000以上の拠点を持つヴィエティンバンクの店舗からも振り込みができる。日本経済新聞が報じた。

2輪市場 スクーターのシェアが2017年に70%へ

2輪市場  スクーターのシェアが2017年に70%へ

インドネシア2輪工業会は、2017年の2輪車全体におけるスクーターの割合は70%を超えるとの見通しを示した。13年におけるスクーター卸売販売台数は489万台で、2輪車全体の63.0%だった。一方、14年の1~11月のスクーターの卸売販売台数は490万台で、全体の734万台に対し66.7%だった。同工業会によると、スクーターの販売はここ5年間、とくに都市部で販売が急増しており、17念には1000万台になり、2輪車全体の70~75%に達するとしている。ビスニス・インドネシアが報じた。

JTB フィリピン・マニラ近郊に初の拠点設置

JTB フィリピン・マニラ近郊に初の拠点設置

JTBは2015年3月にフィリピンで初の拠点を設置する。IT(情報技術)企業や金融機関が集積するマニラ近郊のタギッグに現地法人を設立する。資本金は約4億7000万円で、従業員は10名程度の予定。20年までに年25億円を超える売上高を目指す。日系企業の出張手配や展示会の運営受託を手掛ける。また、増加する訪日外国人需要も開拓する。

川崎重工業 2輪車でベトナム市場に参入 販売提携

川崎重工業 2輪車でベトナム市場に参入 販売提携

川崎重工業は2輪車事業でベトナム市場に参入する。マレーシア系のタンチョン・モーターと販売提携することで合意した。契約期間は3年間で、その後は自動更新する計画。たいや日本の向上から排気量250cc以上の中大型モデル5車種を完成車で輸出し、当初は年間数百台規模の販売を目指す。タンチョンはホーチミン市など大都市圏に販売店を設置。富裕層をターゲットに趣味性の高い2輪車を拡販し、プレミアムブランドとして定着させる。川崎重工はタイ工場から排気量300ccの「ニンジャ300」や「ER-6n」、「Z800」の3車種、明石工場(兵庫県明石市)から同1000ccの「ニンジャZX-10R」と「Z1000」の2車種を完成車としてベトナムに輸出する。タンチョンは日本車の販売、組み立てなどを手掛ける大手。まずホーチミン市に3店舗開設し、半年以内にハノイ市2店舗、ダナン市に1店舗開く。日刊工業新聞が報じた。

JFEエンジニアリング ミャンマーで鉄道橋2件受注

JFEエンジニアリング ミャンマーで鉄道橋2件受注

JFEエンジニアリング(東京都千代田区)はミャンマーの鉄道運輸省から橋梁建設2件を受注した受注額は合計約5億円。同省からの受注は今回が初めて。ミャンマー政府との合弁会社、J&Mスチール ソリューションズが受注した。同国中部のマンダレー市近郊のミンゲ鉄道橋(全長約220㍍)とヤンゴン市内のインセイン陸橋で、両案件とも設計・製作・架設設計などを手掛ける。JFEエンジニアリングは、新興国の深耕などで、2017年度に鋼構造事業の受注高を130億円(14年度目標80億円)規模に引き上げる計画だ。日刊工業新聞が報じた。