日本ピストンリング インドネシアでバルブシート生産

日本ピストンリング インドネシアでバルブシート生産

日本ピストンリング(さいたま市中央区)は2015年11月に、インドネシアの現地子会社「NTピストンリングインドネシア」でバルブシートの生産を始める。同地はピストンリングの生産拠点で、13年に同業のJPRと共同出資を解消し、空きスペースの活用を検討していた。16年時点で月約200万個の生産を予定する。既存建屋内に設備を導入する計画で、設備投資額は数千万円を見込む。

日本ピストンリングは14年4~9月期に初めて海外売上高が国内売上高を上回り、日系車メーカー以外との取引も増えてきた。生産と営業の両面で海外のエンジン部品事業を拡大する。インドネシア向けのバルブシートはタイから供給していたが、完成車メーカーから現地供給のニーズもあり、今回現地生産を決めた。日刊工業新聞が報じた。

新菱冷熱 タイでコージェネプラント2期工事受注

新菱冷熱 タイでコージェネプラント2期工事受注

新菱冷熱工業(東京都新宿区)は、タイでコージェネレーション(熱電併給)プラントの2期工事を受注した。バンコク北部約50㌔のバンパイン工業団地(アユタヤ県)にあるプラントをほぼ2倍に拡張し、工業団地への電力供給能力を高める。2期工事分で毎時9万㌔㍗を25年間供給する。受注金額は数十億円とみられる。2017年6月の完成目指す。日刊工業新聞が報じた。

新電元工業 インドネシアで2輪用電装品工場建設

新電元工業  インドネシアで2輪用電装品工場建設

新電元工業(東京都千代田区)はインドネシアで約15億円を投じ、2輪車用電装品の新工場を建設する。同国での新工場投資は2002年以来。16年4月の稼働を目指す。ホンダを中心とする日系2輪メーカーに燃費改善に欠かせない電子制御ユニット(ECU)などを供給する。現地は経済成長や環境規制を背景に、低燃費の高性能スターター需要が拡大しており、重要部品のECUの供給力を高める。2輪用電装品は同社の主力事業の一つ、収益拡大の基盤を固める。

今回インドネシアに新設する工場のECUの生産能力は現状比2倍となる見通し。台数換算で現状比20%増の1000万台分。新工場は既存工場から約15㌔離れたジャカルタ近郊のデルタマス工業団地で、15年1月に着工する計画。敷地面積は現工場比約3倍の3万5000平方㍍、延べ床面積は8500平方㍍。日刊工業新聞が報じた。

アキレス カンボジアで台湾企業と靴製造会社設立

アキレス カンボジアで台湾企業と靴製造会社設立

アキレス(東京都新宿区)は12月5日、台湾の大手シューズメーカーと香港で合弁会社を設立し、その100%子会社の製造会社をカンボジアに設立すると発表した。今回設立する製造新会社はANL Group Limited、資本金は800万米㌦。2015年6月に生産開始の予定。生産規模は3年後60万足を目標とする。

台湾で初のANAカード発行 最大手銀行と提携

台湾で初のANAカード発行  最大手銀行と提携

全日本空輸は12月2日、台湾最大手の中国信託商業銀行(CTBC BANK、台北市)と提携し、クレジットカード『CTBC ANAカード』を発行すると発表した。同カードは、台湾で27万店以上の加盟店を持つJCBブランドで、発行するカードの種類はプラチナカードとプレシャスカードの2種類となる。世界中のJCB加盟店でのカード決済で、プラチナカードは50台湾㌦、プレシャスカードは35台湾㌦の決済ごとにCTBCポイントが1ポイント貯まる。貯まったCTBCポイントはANAのマイルへ変換可能。また、日本でANAカードマイルプラス提携店でCTBC ANAカードを使えば、CTBCポイントとは別にANAのマイルが貯まる。

あおぞら銀行 タイ4位カシコン銀行と業務提携

あおぞら銀行 タイ4位カシコン銀行と業務提携

あおぞら銀行は、タイ4位のカシコン銀行とM&A(合併・買収)助言業務で提携した。現地企業の買収や資本参加でタイ進出をめざす日本企業を支援する。シンガポール、インドネシアに次ぎ、アジア進出は3カ国目。カシコン銀行はすでに日本の地方銀行27行と連携しているが、M&Aの助言業務での提携は初めて。

Jパワーのタイのガス火力発電所が12月から営業運転

Jパワーのタイのガス火力発電所が12月から営業運転

電源開発(Jパワー、東京都中央区)は、タイ・サラブリ県で建設していたガス火力発電所「ノンセンガス火力発電所」で2基目(出力80万㌔㍗)の発電設備が12月1日から営業運転に入ったと発表した。2基の合計出力は160万㌔㍗で、全量をタイ電力公社(EGAT)に25年間にわたり卸販売する。Jパワーはタイの別地点でも合計出力160万㌔㍗のガス火力発電所の開発を進めている。

三菱電機 インドに鉄道車両用電機品の新工場建設

三菱電機 インドに鉄道車両用電機品の新工場建設

三菱電機は12月4日、インドでの交通システム事業を拡大するため、カルナタカ州ベンガルール(バンガロール)に、鉄道車両用電機品の新工場を建設すると発表した。投資金額は約9億円。新工場は2015年9月完成、12月稼働を予定。建屋床面積は4605平方㍍。鉄道インフラ事業が拡大するインドでの地下鉄・機関車などの大型案件への対応強化と保守事業の取り組みを図り、同国市場における交通システム事業の売上高を2014年度100億円(見込み)から2020年度200億円規模への倍増を目指す。

インドネシアの基礎化学産業 2015年は6%成長

インドネシアの基礎化学産業 2015年は6%成長

ムハマッド・カヤム工業省基礎化学産業局長は「今年の基礎化学産業の成長は、米ドルに対するルピア安などで年率3~4%になる見込みだが、2015年も5~6%の経済成長を達成できるなら、同産業は6%の成長も達成できるだろう。2013年の同産業の成長率は10%を達成したが、14年上期は2%に留まった。1~9月期における基礎化学や化学、薬品分野の国内投資額は9兆3000億ルピア(約827億円)、外国投資は20億㌦(約2217億円)だった。原材料の輸入依存度はいぜん高く、為替変動を受けやすい構造を改善していかなければならない。原材料分野の工業化を進める必要がある」としている。ビスニス・インドネシアが報じた。

アイシンAW タイに自動変速機工場 東南ア初の拠点

アイシンAW  タイに自動変速機工場  東南ア初の拠点

アイシン精機グループでAT(自動変速機)を手掛けるアイシン・エィ・ダブリュ(AW)は12月5日、タイ・チョンブリ県に100%出資のAT生産会社「AW(THAILAND)CO.,LTD.」を設立すると発表した。土地と建物を合わせた投資額は約100億円。2015年1月設立予定。資本金は20億タイバーツ。生産能力は年間約12万台。17年7月生産開始予定。従業員は約300名。同社の海外生産拠点は米国1拠点、中国に3拠点あり、今回5拠点目だが、東南アジアでは初めて。