石川県能登半島地震で石川県は1月4日、県内の死者が84人に、安否不明者が4日午後6時現在、輪島市や珠洲市を中心に計179人に上っていると発表した。今も倒壊した建物の下敷きになっている、津波に流され不明などの情報が多数寄せられており、警察や消防などによる懸命な救助活動が続けられている。
首相 能登地震で1/9に40億円規模の予備費拠出 閣議決定
能登半島地震の震源域は150km ケタ違いの断層のズレ
地震専門家らによると、石川県能登半島地震のエネルギーは近年群発していた地震を大幅に上回る規模だったことが分かった。この最大の要因は、ケタ違いに広い範囲での断層のズレによるもので、気象庁によると、今回ズレた断層は能登半島西端から新潟県・佐渡島近くの日本海まで、長さ150kmに及んでいる可能性がある。
今回のマグニチュード(M)7.6の地震は、エネルギー量としてはM7.3だった阪神・淡路大震災(1995年)や熊本地震の本震(2016年)よりも数倍大きい。北海道南西沖地震(1993年、M7.8)や日本海中部地震(1983年、M7.7)に匹敵する規模だった。京都大学の西村卓也教授は「日本海側で起こる地震としては最大級に近い」という。