COP30に米28州52都市参加 政府は”不在”

ブラジル・ベレンで開催されている国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)に、米国28州52都市の幹部らが関連行事に参加している。トランプ米政権は代表団を派遣しておらず、地方独自の動きだ。連邦政府抜きでも温暖化対策の結束を強め、関連産業への投資を呼び込むのが狙い。
COP30では、中国が会場近くに設けたパビリオンで、世界の脱炭素ビジネスで一段と存在感を示している。一方、気候変動を軽視し続け、温暖化対策に全く手を打とうとしないトランプ大統領への批判も目立っている。

トヨタ 米5工場に1,400億円 HV現地生産

トヨタ自動車は11月18日、米国内でのハイブリッド車(HV)増産のため5工場に計9億1,200万ドル(約1,400億円)を投資すると発表した。「カローラ」のHVモデルを2028年から米国で初めて生産する。現在は日本から輸入している。
米国の対象工場はミシシッピー州、ウエストバージニア州、ケンタッキー州、テネシー州、ミズーリ州の各工場で生産設備を増強する。

清水建設 万博 日本館解体 18億円で契約

近畿地方整備局は11月17日付で、大阪・関西万博に日本政府は出展したパビリオン「日本館」の解体工事を、清水建設と随意契約を結んだと発表した。費用は18億7,330万円で、工期は2026年11月20日まで。
日本館は建設も、一般競争入札では予定していた価格内での応札がなく、清水建設が143億9,240万円で随意契約で請け負っていた。日本館は鉄骨と約1,580㎥のCLT(直交集成板)を組み合わせた構造で、CLTは解体後、希望する地方自治体や企業などによって再利用されることが決まっている。
このため同整備局は、解体工事も再利用可能な状態で確実に行うため、部材ごとのノウハウ・データを蓄積している建設事業者以外に考えられなかったーーとしている。

山田 陸上男子400mで「金」日本勢1号

聴覚障害者による国際スポーツ大会「デフリンピック東京大会」は第5日の11月19日、陸上男子400m決勝で山田真樹が47秒61の日本デブ新記録で優勝した。今大会全競技を通じて日本勢第1号の金メダル。
山田は、2017年サムスン(トルコ)大会の男子200m,同400mリレー以来となる自身8年ぶりの金メダルに輝いた。

がん5年生存率 前立腺94.3%で最高

国立がん研究センターは、44都道府県の約255万人を対象に集計した、2012〜2015年にがんと診断された患者の5年生存率を発表した。部位別では前立腺の94.3%が最も高く、皮膚と甲状腺91.6%、乳房88.7%、大腸67.2%、胃63.5%などとなっている。
5年生存率は、がんと診断された人が、5年後に生存している割合で、、がんからの回復の目安となる。

10月訪日外国人客389万人 10月の最高更新

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、10月の訪日外国人客数は前年同月比17.6%増の389万6,300人に上った。2024年10月の331万2,193人を58万人以上上回り、10月として過去最高を更新した。この結果、1〜10月累計では前年同期比17.7%増の3,554万7,200人となった。
10月の主要国・地域の動向をみると、韓国が前年同月比18.4%増の86万7,200人、中国が同22.8%増の71万5,700人、台湾が同22.4%増の59万5,900人だった。
主要国・地域の1〜10月累計をみると、中国が前年同期比40.7%増の820万3,100人となったほか、韓国が同6.4%増の766万800人、台湾が同11.2%増の563万2,600人となっている。