新日鉄住金子会社の新日鉄住金マテリアルズ(東京都千代田区)は11月12日、全額出資による、マフラー部品を製造・販売する現地法人「ニッポン・スチール・マテリアルズ・インドネシア社」を設立したと発表した。資本金は100万㌦。西ジャワ州チカランのジャバベカ工業団地で、来年1月に生産開始する。二輪車向け主力に、年間600万個を生産する計画。
積水化学 自動車・バイク用部材で合弁設立
積水化学工業は、インドネシアで現地企業と合弁会社を設立し、自動車やバイクに使うプラスチック部材の生産に乗り出す。日系部品メーカー主体に販売する。新会社は積水化学51%、現地メーカー49%で、来年1月に設立。ジャカルタの東約50㌔に現地のプラスチック部材メーカーが持つ敷地と工場を使用、来年4月をメドに生産を始める。3年後に年間30億円前後の売上高を目指す。
山崎製パンがインドネシアで製造・販売へ
山崎製パンは来年中にインドネシアに工場を建設し、2014年に本格稼働させ、同国における製販事業を開始する。20~30種の食パン、菓子パンを生産、同国内に約7000の小売店を持つ大手流通、アルファ・グループに卸売りする。首都圏でコンビニ「アルファマート」などで販売開始し、ジャワ島全域へ拡大していく予定。
ユーシン精機が現地法人設立 3年後の年商10億円目標
京都市の射出成形機用取出ロボット専業メーカー、ユーシン精機はこのほど、ジャカルタ都心部で11月中に全額出資の現地法人「ユーシン・プレシジョン・エクイップメント・インドネシア」を設立すると発表した。日本人駐在員2人と現地従業員8人の計10人体制で業務を始め、需要が急増している主力商品の射出成形機用取出ロボットを日系企業および地場の二輪・自動車産業やOA機器産業向けに販売し、3年後に10億円の売り上げを目指す。
ジーテクトとエイチワンが車体骨格部品の合弁会社設立
さいたま市のジーテクトとエイチワンはこのほど、車体骨格部品の生産拠点を合弁で設立すると発表した。主要取引先のホンダの四輪の増産に対応する。合弁会社「オート・ボディ・マニュファクチャリング・インドネシア社」の資本金は6億円で両社が折半出資する。西ジャワ州のコタ・ブキット・インダ工業団地で、ジーテクトが昨年設けた現地法人と同じ敷地内に設立する。建屋面積は4000平方㍍。2013年8月から操業開始する予定。
医療機器のアークレイ インドネシアに営業拠点設立
医療機器メーカーのアークレイ(京都市)は10月30日、インドネシア・ジャカルタに東南アジア初の営業拠点を設けたと発表した。稼働は11月6日から。医療機関や大学、個人向けに尿検査用の試薬や血糖測定器など糖尿病患者向けの検査機器を中心に販売する。同社は昨年、フィリピンに工場を設置、今年3月に海外初となる開発拠点を中国に設置するなど積極的に海外展開を進めている。
鉄筋継手の富士ボルトの新工場が10月末から本格操業
建築の基盤になる鉄筋継手を扱う富士ボルト製作所(本社・東京都江東区)のインドネシア工場が10月末から本格操業を開始した。当面は日本への輸出が中心となる見込みだが、シンガポール、豪州などへの販路開拓も目指す。ボゴール県グヌン・プトリの新工場は同社の海外初の生産拠点。月間40㌧で生産を始め、来年には150㌧規模まで生産能力を引き上げる。そして、来年中に日本国内の生産ラインの7割以上を、同工場に移管していく方針。
インドネシアでは、鉄筋継手が使用されている建造物は全体の1%程度で、多くは鉄筋の接合部を重ね、針金で結ぶのが一般的。しかし近年、耐震意識が高まりつつあるため、鉄道、道路、橋梁などで、同国で急増している鉄筋継手に対するインフラ整備需要の取り込みを狙う。
東レのITSが樹脂コンパウンド拠点を新設
東レはこのほど、現地法人のインドネシア・トーレ・シンセティクス(ITS)社で自動車部品や電気・電子製品の材料として使用する工業用樹脂(エンジニアリング・プラスチック)のナイロンやPBT(ポリブチレンテレフタレート)の樹脂コンパウンド拠点を新設することを決めた。投資額は約6億円。バンテン州タンゲランの同社敷地内に設置し、来年11月の稼働を目指す。これは、東レが現在進めている「アジア・新興国事業拡大プロジェクト」の一環。
味の素が現地法人と合弁新会社 化粧品原料など製造
味の素は、現地化学薬品メーカー、ラウタン・ルアス社と合弁で、洗顔料などの原料となる香粧品素材を製造する新会社「ラウタン味の素・ファイン・イングリーディエンツ」社を設立することで合意した。資本金2億4000万円のうち、味の素側が66.67%、インドネシア側が33.33%を出資し、年内の設立を目指す。ラウタン・ルアス社の工場(西ジャワ州ブカシ県GIIC)敷地内に、新会社の生産ラインを増設する。当面の投資額は600万㌦(約4億7000万円)を想定。
日泉化学の工場の建設着工 四輪・二輪用パーツ製造
日泉化学(本社・愛媛県新居浜市)の現地法人ニッセン・ケミテック・インドネシア社は、西ジャワ州カラワン県のスルヤ・チプタ工業団地で、四輪・二輪車の内装用などのプラスチックパーツを生産する工場の建設に着工した。5.5㌶の敷地に第1フェーズとして、建物面積計約1万3000平方㍍の工場とオフィスを建設。来年5月末の完工、6月の操業開始を予定。投資額は2000億ルピア(約16億円)。製品は国内向けに出荷し、2016年度に13億円の販売を目指す。