マヤ文明で最大の建造物確認 メキシコのアグアダ・フェニックス遺跡

古代マヤ文明の遺跡の調査を進めている日本、米国、メキシコなどの研究チームはこのほど、メキシコ南部のアグアダ・フェニックス遺跡で、同文明で最大とみられる建造物を確認したと発表した。6月4日、英科学誌ネイチャーに発表された。
同建造物の規模は南北約1400m、東西約400mにわたる。マヤ文明でこれまで最大規模とされてきたエル・ミラドールの建造物より40万㎥以上大きいという。建造物の上部には平面状の「基壇」が広がっており、発掘調査で未使用の翡翠(ヒスイ)の石斧(せきふ)が見つかったことなどから、研究チームはこの建造物は共同祭祀に使われていた施設とみている。

根井三郎発給のビザ初確認 杉原とともにユダヤ人に「命のビザ」

出身地・宮崎市の根井三郎顕彰会はこのほど、第二次世界大戦中、杉原千畝とともに「命のビザ」でナチス・ドイツの迫害から逃れてきたユダヤ人を救済したとされる外交官、根井三郎が発給したビザが初めて確認されたと発表した。
今回見つかったのは根井がポーランド出身の家族に単独で発給したビザで、ビザには昭和16年2月28日、敦賀横浜軽油アメリカ行きと書かれ、根井三郎の署名が記されている。根井が単独で発給したビザが見つかったのは初めて。
宮崎市佐土原町出身の根井は第二次世界大戦中、ウラジオストクに外交官として赴任。杉原が発給した「命のビザ」でウラジオストクまでたどり着いたユダヤ人に対し、外務省の命令に背いてビザや渡航証明書を発給し、数百人の命を救ったとされる。

京都・仙洞御所で秀吉築城の「京都新城」の遺構見つかる

京都市埋蔵文化財研究所の発掘調査によると、京都仙洞御所(京都市上京区)で豊臣秀吉が1597年に築いた最後の城、「京都新城」の石垣などの遺構が初めて見つかった。
今回見つかったのは堀や石垣などの跡で、このうち石垣は高さ1.6m、長さ8mにわたって、乱れなく積み上げられていた。また、同じ場所から、秀吉が関わった城だけに使われていた、表面に金箔の御紋が施された瓦も見つかったという。京都新城の実態はこれまでほとんど分かっておらず、遺構が見つかったのは今回が初めて。
京都新城は、秀吉が邸宅の聚楽第を壊した後、最晩年の1597年に京都御所の近くに築いた。およそ32万㎡もの広大な敷地を持っていたとされ、”太閤御所”などとも呼ばれていた。秀吉の死後は、正室の北政所の屋敷として利用されたが、関ヶ原の戦いの直前に壊されたとされている。

奈良・纒向遺跡で出土の板状の石は「すずり」

古代、邪馬台国の有力な候補地とされる奈良県桜井市の纒向遺跡で6年前に見つかった板状の石は「硯(すずり)」とみられることが分かった。この石は縦およそ11cm、横およそ7cm、厚さおよそ1cmの板状に加工されたもの。ただ、その用途は不明だった。このほど國學院大学の柳田康雄客員教授の調べで、弥生時代のすずりに似ていることや、中央部がやや窪んでいることなどからすずりと判断した。当時、中国との交易には文書のやり取りが必要で、この際に使われたものと結論付けた。
纒向遺跡は3~4世紀にかけての大規模な集落跡で、女王・卑弥呼が治めた邪馬台国の有力な候補地とされている。

南極で4,000万年前のカエルの化石発見 現存する両生類初

スウェーデン自然史博物館などの国際研究チームはこのほど、南米大陸とドレーク海峡で隔てられている南極半島付近の島で、約4,000万年前と推定されるカエルの化石を発見したと発表した。現在チリに生息する「ヘルメットガエル」の仲間とみられる。同島は当時は温暖湿潤で森や湖沼、川がある環境だったと考えられるという。現存する両生類の化石が南極で見つかったのは初めて。英国の科学誌サイエンティフィック・リポーツに論文が掲載された。
ヘルメットガエルは、頭の皮膚が骨と密着し硬いのが特徴。見つかった化石は頭骨の一部と腰の骨。南極大陸や南米、オーストラリアなどはかつて、巨大な大陸の一部だった。

京都・太秦映画村に映画台本20万点以上集めた資料室開設

京都・東映太秦映画村(京都市右京区)に、昭和から平成にかけておよそ90年余にわたる日本映画の台本など20万点以上集めた資料室が開設されることになった。
この中には昭和29年公開の映画「ゴジラ」の第1作や、カンヌ映画祭で日本初のグランプリを受賞した「地獄門」など、映画史に残る作品の撮影に使われた台本も含まれる。台本には、せりふを推敲した俳優の書き込みや、著名な脚本家による未公開のものなども残されていて、日本映画の歴史やその制作過程を知ることができる。

東寺、東大寺など京都・奈良の著名寺社 新型コロナで拝観停止に

新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の対象拡大を受けて、人の接触削減のため京都、奈良の著名寺社がいずれも拝観休止を発表した。
まず京都・東寺のお堂の拝観は4月22日から当面休止となった。東寺の拝観が始まった1965年以降、休止となるのは初めてという。仁和寺も5月6日まで拝観を休止する。北野天満宮、清水寺、下鴨神社、東本願寺などは開門時間を短縮する。
奈良・東大寺大仏殿内部は4月24~5月31日まで拝観停止する。二月堂、法華堂、戒壇堂など6つのお堂も拝観停止する。斑鳩町の法隆寺、奈良市の唐招提寺は4月23日から5月6日まで拝観停止する。このほか、和歌山の高野山・金剛峰寺、壇上伽藍なども5月6日まで拝観を休止する。

祇園祭 山鉾巡行中止へ “密集”避けられず実施困難と判断

日本三大祭りの一つで、京都の「祇園祭」のハイライト、山鉾巡行について、例年通りの実施は困難と判断、取りやめる方向で調整していることが分かった。巡行や、歩行者天国となる宵山、宵々山などでは大勢の人が”密集”し、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるため。巡行が中止となれば、昭和37年以来58年ぶりとなる。
祇園祭の山鉾巡行は、前祭(さきまつり)で7月17日に山鉾23基が、後祭で7月24日に山鉾11基がそれぞれ京都市中心部を巡行する。