競馬の天皇賞・春 テーオーロイヤルがG1初制覇

競馬の第169回天皇賞・春(G1、3200m芝、18頭エントリー)は4月28日、京都・淀競馬場で行われた。昨年のダービー馬、菊花賞馬が顔を揃えたが、いずれも惨敗。これまでG1レースで無冠のテーオーロイヤル(菱田裕二騎乗)が1番人気の支持に応え3分14秒2で優勝し、G1初制覇で重賞4勝目を飾った。1着賞金2億2,000万円を獲得した。菱田騎手、岡田稲男調教師ともにG1初勝利。18頭のうち、ヒンドゥタイムズは出走取消、ハピは競走を中止した。
テーオーロイヤルは3000m以上の長距離レースで実績を積み重ねている典型的ステイヤー。このレースでも最終コーナーで外から徐々に順位を上げ、直線で一気に鋭い末脚を発揮した。2馬身半差の2着に5番人気のブローザーホーン、さらに半馬身差の3着に6番人気のディープボンドが入った。

EU域内で「TikTok」禁止の可能性「排除されず」

欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員帳は4月29日、中国系の動画共有サービス「TikTok(ティックトック)」の利用がEU域内で禁止される可能性について「排除されない」と明言した。執行機関の欧州委員会はすでに運営会社の調査に入っており、今後より厳しい対応を取る考えを示した。

北アルプス 登山口 上高地で4/27「開山祭」山の安全祈願

北アルプスの穂高連峰や槍ヶ岳の登山口となる上高地で4月27日、「河童橋」のたもとで開山祭が行われた。スイスの伝統楽器”アルプホルン”が演奏され、観光シーズンの幕開けを告げた後、神事が行われた。関係者たちが玉串を捧げて、観光客らおよそ70人とともに今シーズンの山の安全を祈った。
松本市によると、2023年、上高地を訪れた観光客数はコロナ禍前の2019年より8万人余り多い132万人に上っており、今年はさらに増える見込み。

財務官「過度な為替変動 看過せず」介入にはノーコメント

財務省の神田真人財務官は4月29日、同日朝、外国為替市場で1ドル=160円台の値を付け、一転、155円台に急騰するなどした、円相場の乱高下を受けて「為替介入の有無について申し上げることはない、ノーコメントだ」と語った。ただ、足元の円相場に関し「投機による激しい、異常ともいえる変動が国民経済にもたらす悪影響には看過しがたいものがある」とも語り、「引き続き必要に応じて適切な対応をしていく」と強調した。

衆議院3補欠選挙 自民全敗 立民 島根1区制し全勝

衆院東京15区、島根1区、長崎3区の3補欠選挙が4月28日、投開票された。自民党は2つの”不戦敗”を含め、すべての選挙区で敗北した。派閥の政治資金問題で露呈した自民党の無責任な対応、体質を嫌気した有権者の正直な思いを映し出した結果となった。
立憲民主党は東京15区で新人、島根1区と長崎3区でそれぞれ元職が当選し、3戦全勝した。日本維新の会は候補を立てた2選挙区で立憲民主党に敗れた。
東京15区は酒井菜摘氏(37)、島根1区は亀井亜紀子氏(58)、長崎3区は山田勝彦氏(44)がそれぞれ当選した。

中国 新エネ車への買い替えに補助金22万円支給 EV化へ

中国政府は4月26日、商務省、財務省、工業情報化省など7省庁が共同で乗用車の買い替え促進策の細則を発表した。旧型の乗用車から電気自動車(EV)など新エネルギー車に買い替えた場合、1万元(約22万円)の補助金を支給する。新エネルギー車の国内販売を促し、生産能力の過剰問題や欧米との貿易摩擦の緩和を図るのが狙い。

関空で大型連休の出国ラッシュ始まる, 帰国ピークは5/5, 6

関西空港で4月27日、大型連休を海外で過ごす人たちの出国ラッシュが始まった。国際線の出発ロビーは午前中から大きなスーツケースを持った家族連れなどで混雑していた。帰国のピークは5月5日、6日になる見通し。
同空港を運営する関西エアポートによると、4月26日から5月6日までの期間に同空港から出入国する人は68万人余りと見込まれており、1日平均で昨年の1.6倍、新型コロナウイルス禍前の2019年同時期の81%まで回復する見込み。

NY円相場3日続落1㌦=158円30〜40銭 日銀「現状維持」で

ニューヨーク外国為替市場で4月26日、円相場は3日続落し、前日比2円70銭円安・ドル高の1ドル=158円30〜40銭で取引を終えた。日銀が同日まで開いた金融政策決定会合で政策の「現状維持」を決めたことで、日米の金利差が縮まることはないとの見方を受けたもの。このため夕刻、円安が加速し、一時は158円44銭と1990年5月以来、約34年ぶりの安値を付けた。

北大「薬剤耐性菌」人から自然環境に拡散 早急な対策を

北海道大学などの研究グループは、国内外で深刻な問題となっている、抗生物質が効かない「薬剤耐性菌」が、人から野生動物や自然環境にも広がっている可能性があることを明らかにした。グループは薬剤耐性菌が広がるルートを特定し、早急な対策が必要だとしている。
同グループはとくに耐性の強い大腸菌ST131について、2021年までの6年間に、岐阜県や滋賀県などで採取したタヌキやシカなど野生動物のフンや、川や湖の水と、同じ地域に住む人の尿からそれぞれ検出し、すべての遺伝情報を調べた。その結果、それぞれの大腸菌ST131で、分析した遺伝子の99.3%が一致した。そのためグループでは薬剤耐性菌が人から自然環境に広がっている可能性があるとしている。