大阪万博 EVシャトルバス115台導入 1日3.6万人を輸送

2025年大阪・関西万博の運営主体・日本国際博覧会協会は11月20日、万博会場への2路線で電気自動車(EV)バス115台を導入すると発表した。これにより1日に最大約3万6,000人を運ぶ計画。今後、他のルートでもEVバスの導入を検討する。
JR桜島駅70台、万博会場の夢洲(ゆめしま)に隣接する舞洲(まいしま)には45台を配置し、来場者は舞洲で自家用車からバスに乗り換える。桜島駅、舞洲、万博会場のバス発着場には充電設備を設置する。
大阪・関西万博には会期中2,800万人の来場者が訪れると想定されており、陸上・海上そして「空飛ぶクルマ」による空からのアクセスも検討されている。

岸田首相 ライドシェア導入「年内に方向性 速やかに実行」

岸田文雄首相は11月20日の衆院本会議で、一般のドライバーが有料で顧客を送迎する「ライドシェア」の導入について触れた。「2023年内をめどに方向性を出し、できるものから速やかに実行委していく」と述べた。政府の規制改革推進会議の有志委員は、2024年にも新法の制定を検討するよう求める意見書を提出している。

厚労省が全フリーランス向け労災保険 料率は0.3% 24年秋施行へ

厚生労働省は11月20日の審議会で、業務委託を受けるフリーランスがどの業種でも労災保険に加入できるようにする方針案を示した。保険料率は0.3%。個人負担で月に数百円〜数千円の保険料を払えば、就労中にケガなどをしたときに労災給付を受けられるようになる。2024年秋までの施行をめざす。現在の制度では労災保険に入れる業種を一部に絞っており、フリーランの加入者は70万人程度にとどまっている。

23年4〜9月内航貨物船輸送量0.4%増 4半期ぶりプラスに

日本内航海運組合総連合会(所在地:東京都千代田区)のまとめによると、2023年度上半期(2023年4〜9月)の内航貨物船輸送量は、前年同期比0.4%増の9,797万8,000トンだった。半期ベースのプラスは4期ぶり。部品不足で生産調整を余儀なくされていた国内自動車生産が回復傾向で、同21%増と輸送量全体の伸びを牽引した。石炭やコークスなどの燃料も火力発電所のトラブルなどで減少した前年の反動から13%増えた。

コロナワクチン接種で感染者, 死者「9割以上減らせた」京大が検証

京都大学の西浦博教授らのチームは、新型コロナウイルスワクチンの接種によって、国内の2021年2〜11月の感染者と死者をいずれも90%以上減らせたとの推計結果をまとめた。研究成果は10月18日付の英科学誌『サイエンティフィック・リポーツ』に掲載された。
この期間の実際の感染者は約400万人と推計され、死者は約1万人だったが、ワクチンがなければそれぞれ約6,330万人と約36万人に達していた恐れがあるとしている。また、ワクチン接種のペースが実際よりも14日間早ければ感染者と死者を半分程度に抑えられ、14日間遅かったら感染者は2倍以上、死者は約1.5倍に拡大していたとの結果も出た。

大卒の10/1時点の大卒就職内定率74.8% リーマン後 4番目水準

文部科学省と厚生労働省は11月17日、2024年春に卒業予定の大学生の10月1日時点の就職内定率が74.8%になったと発売した。前年同期比で0.7ポイント上がった。新型コロナウイルス禍前の2019年の76.8%には届かなかったが、企業の採用意欲の回復を受け、2008年のリーマン・ショック後で4番目に高い水準となった。近年の10月1日時点の大卒の就職内定率は2020年は69.8%、2021年は71.2%、2022年は74.1%だった。

競馬マイルCS ナミュールが圧巻、末脚爆発 G1初制覇

競馬の秋のマイル王決定戦、第40回マイルチャンピオンシップ(G1、1600m芝、16頭出走)は11月19日、4年ぶりに京都競馬場で行われ、5番人気のナミュール(藤岡康太騎乗)が1分32秒5で優勝、G1初制覇した。1着賞金1億8,000万円を獲得。らいあん・ムーア騎手の落馬負傷による乗り替わりだった藤岡康太騎手、高野友和調教師ともにこのレース初勝利。
ナミュールはこのレース後方で脚をため、末脚にかけた。すると、これまで重賞レースで善戦健闘しながら上位入選止まりで、頂点に届かなかったのが嘘のように、最後の直線が圧巻だった。藤岡騎手が追い出し賢明にムチを入れると豪脚を披露、先行馬群を差し切った。首差の2着に3番人気のソウルラッシュ、さらに半馬身差の3着にジャスティンカフェが入った。1番人気に支持されていたシュネルマイスターは7着に終わった。

侍ジャパン 延長でサヨナラ連覇 アジアプロ野球チャンピオンシップ

日本、韓国、台湾、オーストラリアの4チームで争われたアジアプロ野球チャンピオンシップは11月19日、東京ドームで日本vs韓国の間で決勝戦が行われた。日本は今大会初めて対戦相手チーム、韓国に先制を許し、2点を追いかける展開となった。しかし、1点ずつ返し追いつき、延長線にもつれ込んだ。そして延長10回、タイブレークの末に4−3でサヨナラ勝ちし、2017年の第1回大会に続く連覇を果たした。10月に就任したばかりの井端弘和監督は初陣を優勝で飾った。3位決定戦は台湾がオーストラリアに4−3でさよなら

加賀温泉駅→山代温泉で自動運転実証を計画 石川県加賀市

石川県加賀市は、JR北陸本線の加賀温泉駅ー山代温泉までの約5kmを対象に、自動運転車両の実証実験を計画している。2024年3月にデモ走行を行う予定。この実証実験で走行環境やルートを調査するとともに安全性を確かめる。路線バスやタクシー運転手不足が深刻化する中、新たな移動手段の可能性を探る。

厚労省 緊急避妊薬11/28から試験販売 全国145薬局 16歳以上

厚生労働省は11月17日、望まない妊娠を防ぐために性交後に服用する「緊急避妊薬(アフターピル)」を、28日から医師の処方箋なしでの試験的な薬局販売を開始すると発表した。緊急避妊薬はノルレボ錠とジェネリック医薬品のレボノルゲストレル錠。性交後72時間以内に飲むと高い確率で妊娠を回避できる。
都道府県の2〜3店、全国145薬局で順次販売するという。対象は16歳以上で、18歳未満は保護者の同伴が必要。販売価格は7,000〜9,000円程度。